マネジメント・エクスプレス出張所

上場・M&A企業の分析と企業価値算定の技術を元に情報配信を行っています

電気・電子・機械業界の国内M&Aまとめ 2017年

2017年の電気・電子・機械業界のM&A企業のまとめをご紹介します。

電気・電子・機械業界はこれまで日本を牽引してきた業界で取引額が大きい案件が多くなっています。

 

※ 評価額とは、M&Aの取引のために企業の価値を算定したものです。

 

ランキングを見たい方はこちらです。

ランキングで5位以内にランクインしている企業はランキング記事の方でご覧いただけます。

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第10位データセクションがKAGネットワークソリューションを取得

公表日
 
評価額
 
2.1億円
 
取引額
 
1.5億円
 
比率
 
70%

データセクションは、KAGネットワークソリューションの株式70%を取得し、子会社化しました。

AIの投資環境整備に向けたさらなる財務基盤強化、システム運用の知見を持つエンジニア人材確保を目的としています。

売り手企業KAGネットワークソリューション

大手金融機関の基幹システムに向けた運用保守やシステム運用の業務受託を行う会社です。

売上高
 
1.4億円
 
営業利益
 
81万円
 
経常利益
 
77万円

買い手企業データセクション

SNSを中心とした データ解析、ディープラーニングや画像解析技術による各種AIソリューションを提供している会社です。

第9位石川製作所が関東航空計器を取得

公表日
 
評価額
 
4億円
 
取引額
 
4億円
 
比率
 
100%

石川製作所は、関東航空計器の全株式を取得し完全子会社化しました。

両社の機械技術とIT技術が一体化した防衛装備環境で、主要顧客・主要技術共に補完関係が非常に強い組み合わせであると考えて、本件の子会社化を行いました。

売り手企業東航空計器

航空自衛隊を納入主体としてもつ、電子機器、計測機器などを製造する航空機器メーカーです。

売上高
 
42億円
 
営業利益
 
2.2億円
 
経常利益
 
2.1億円

買い手企業石川製作所

当社は機雷、地雷などの待受型迎撃装備を中心とした防衛機器と、段ボール製函印刷機を中心とした民生用 機械をほぼ半々に製造販売する機械製造業者です。特に防衛機器については海上自衛隊陸上自衛隊向けの装 備品を昭和 20 年代の自衛隊創設当初から納入してきており、自衛隊研究開発部隊との共同開発を含め、防衛 機器分野では主要な納入会社の一角を担っております。 一方、今回株式取得予定の関東航空計器株式会社は、 航空自衛隊の主要な航空機に搭載する FDR(フライトデータレコーダー)を始めとする搭載電子機器を防衛用航 空機・艦船・車両向けに製造販売する電子機器製造業者です。

第8位正興電機製作所がトライテックを取得

公表日
 
評価額
 
5億円
 
取引額
 
5億円
 
比率
 
100%

正興電機製作所は、トライテックの全株式を取得し完全子会社化しました。

多様なインバータ製品の開発実績を持つトライテックをグループ会社化し、パワーエレクトロニクス技術応用製品の領域を広げることを目的としています。

売り手企業トライテック

自動制御器具の開発、製造、販売を行う会社です。

多様なインバータ製品の開発実績を持っています。

売上高
 
6億円
 
営業利益
 
8900万円
 
経常利益
 
9000万円

買い手企業正興電機製作所

電力向け受変電設備・開閉装置の製造、開発を行う企業です。

第7位タツモがファシリティを取得

公表日
 
評価額
 
7.8億円
 
取引額
 
7.8億円
 
比率
 
100%

タツモは、ファシリティの全株式を取得し子会社化しました。

メッキ処理に関するノウハウの蓄積、ファシリティの持つ技術とタツモの持つ技術にて半導体・液晶分野での共同開発を目的としています。

また、中国にあるファシリティの孫会社を活用することで、タツモ製品の中国内での製造拠点とすることができるとしています。

売り手企業ファシリティ

プリント基板製造装置(メッキ処理装置、回路形成装置など)の製造・販売を行っています。

売上高
 
31億円
 
営業利益
 
7300万円
 
経常利益
 
6200万円

買い手企業タツモ

半導体製造装置、クリーン搬送システム、液晶製造装置の製造を行っています。

第6位オカダアイヨンが南星を取得

公表日
 
評価額
 
8億円
 
取引額
 
8億円
 
比率
 
100%

オカダアイヨンは、南星の子会社である南星機械、南星ウインテック及び暁機工の全株式を取得し完全子会社化しました。

オカダアイヨンは林業機械・スクラップ用機械等の商品ラインアップと生産体制などのシナジー効果を得られると考えています。

売り手企業南星

南星機械

林業機械、スクラップ用機械及び車載・船用クレーンなどの製造・販売を行っています。

売上高:22億円  営業利益:4500万円  経常利益:4400万円

 

南星ウインテック

大型ウインチ、索道、ケーブルクレーンなどの製造・販売・工事受託を行っています。

売上高:9.2億円  営業利益:690万円  経常利益:700万円

 

暁機工

機械材料や各種機器の販売に加え、南星機械グループの仕入部門も担っています。

売上高:12億円  営業利益:-650万円  経常利益:80万円

買い手企業オカダアイヨン

圧砕機や油圧ブレーカ等の建物解体用建機アタッチメントの製造・販売を行っています。

また、木材破砕機や産廃処理機などの林業機械、環境機械も取扱っています。

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電気・電子・機械業界のランキングはこちらになります。

今回紹介したものよりも評価額が高いものをまとめました。

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